梅雨前の晴れ間。気温26℃。今日は消防団の訓練、タグラグビーの練習、ウィンドサーフィン、友人と焼肉、と忙しない一日。実家に戻ると便器が新品に交換されていた。台所の水栓も。ここ数ヶ月、実家では老朽化した箇所のメンテナンスを集中的に行なっている。築40年にもなるので、さすがに所々ガタがきているけれど、外壁の塗り替え、床の張り替え、建具の補修、便器や水栓の取り替えなど、仕上げや設備の更新をすれば、まだまだ暮らしていける。実家は、祖父兄弟にあたる大工の叔父によって建てられた昭和の中廊下型住宅。和室ばかりで使い勝手は悪いし、一般的なLDKは無いけれど、比較的広い庭があって、納屋と車庫があって、無駄に広い玄関と廊下があって、二間の和室があって、という具合で生活に最低限必要な室以外の場所に空間の余裕があることが、人を招き入れる機会を自然と生んでいたような気がしている。小学生の頃のある年の祭の日、姉は二間の和室で、兄は廊下で、自分は庭で友人を集めて宴会をしたことを思い出す。先月の頭に、町内の水道屋のおじさんが便器の見積書を持ってきた。選んできた便器は、組み合わせ便器(タンク・便器と便座がわかれているもの)だった。一体型は壊れると全部交換しないといけないからと言っていた。見た目の良し悪しではなく、使い続けていくことを考えて選ぶことが大事だと改めて気づかされた。今週で実家のメンテナンスは一段落。住宅は手を加えながら慣れ親しんでいくものだということ、住み継いでいくものだということを念頭に置いて、今後も大切にしていきたいなと思います。
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