ここでの生活も早一年が経とうとしている。昨年春に大学院を修了してから、就職も決まらないままアパートの退去日が来てしまい、6年ぶりに実家へと戻ってきた。それから数ヶ月はニート生活。昼間から町内をふらふらしていると、たまたま出会した地元のおじさんに「親が心配するから早く就職しろ」と言われる始末。今思えば散々な日々だった。ニート生活終盤のある日、南海荘(町内にある海の家)の辺りで友人とばったり。その日は特に湖が綺麗で写真を撮りに来たと言う。よくよく周りを見渡すと、車を停めてカメラを構えたり、足を止めてじっと見たりしている人がいる。この良さに気づいて、ここまで足を運んだ人が他にもいたんだと思うと、同じ風景を共有しているような感じがして、嬉しくもあり、誇らしい気分になった。友人とはいつも通りの馬鹿話や近況報告をしたり。とても良い時間だった。ニート期間中、これからどこで何をやりたいのか、時間をかけて自分自身と素直に向き合い続けた結果、もう一度、地元で生活をしたいということが、徐々にはっきりとしてきた。やっぱりこの環境が性に合うんだろうなと思う。改めてローカルにどっぷり浸かって、これまでの経験を新しい可能性へと繋げていけるように、気長に頑張っていこうと思います。
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